新橋

News

2019.12.15

雰囲気を盛り上げるタイ風乾杯の挨拶をご紹介

お仕事終わりに、忘年会に、新年会に、日本では様々なタイミングで飲み会が開かれます。そして、その飲み会の始まりの合図は必ずといっていいほど「乾杯」の音頭から始まりますよね。スーツ姿のサラリーマンや成人したての大学生など老若男女様々な人が、ジョッキやグラスを片手に掲げたり、カチンとぶつけたりする様子はお酒と切っても切り離せない光景ではないでしょうか。ですが、「乾杯」の文化は日本だけではありません。実はタイにも日本語の乾杯に当たる言葉があり、お酒の場では頻繁に見ることができます。

 

日本語に訳すと“コップ”を“ぶつける”

タイにも有名なビールがあります。シンハービーやチャーンビールと言って、タイ料理と一緒にお酒の席でよく振る舞われます。

また、お酒好きはウィスキー等も日本と同じように嗜む人もいるため、そのような場でも「乾杯」の音頭はとられます。では、タイ語で乾杯はなんというかと言うと「チョンゲーオ」と言います。日本での使い方と同じように、お酒の席で「かんぱーい!」と唱えるように、タイでも「チョンゲーオ!」と使います。

このチョンゲーオという言葉の意味ですが、日本の乾杯とは言葉の成り立ちが異なります。乾杯は漢字の通り、杯を乾す(酒を飲み干す)という意味からきています。しかし、タイ語の「チョンゲーオ」の成り立ちは「チョン」は動詞で「当てる、叩く、打つ」等の意味を持ち、「ゲーオ」は名詞で「コップ」を意味します。つまり、コップをぶつける動作そのものという意味の言葉がチョンゲーオなんですね。日本とは少し言葉の成り立ちが異なりますが、日本でも乾杯したからと言って杯を全部乾すわけではありませんし、タイでも必ずしもコップをぶつけるための動作ではありません。あくまで、どちらもお酒の席の始まりの合図として使われている言葉なのです。タイ語での乾杯である「チョンゲーオ」をこの気を境に、飲み会の場で披露してみてはいかがでしょうか。

 

笑顔で挨拶すればみんなで仲良し

チョンゲーオは飲み会の席で使う言葉でしたが、本章では気軽に周りの人にも使えるような挨拶を紹介します。「サワッディー」という言葉は、日本語でいう「こんにちは」に近い言葉です。ですが、さようならをする場面でもどちらも時間を問わず使われます。実はこのサワディーという言葉、昔からある言葉ではありません。元々はラジオの終了の挨拶として1931年から使われていたメディア言葉でした。それが人々の間で流行し、挨拶の言葉として確立されていったのです。この「サワッディー」と合わせて使いたいジェスチャーが「ワイ」です。名前は聞き馴染みありませんが、見た事ある方も多いであろうジェスチャーです。胸の高さに手を合わせてお辞儀をするタイの挨拶は相手への尊重を表した動作でとても丁寧な印象を与えます。

 今回紹介した、タイの言葉を身近なタイの方やタイ料理屋で、もしくはご家族や友人などに向けて使ってみるのはいかがでしょうか。いつもと違う、動作や言葉で新年会や飲み会も盛り上がること間違いなしです。