News

2020.01.06

タイの旧正月の楽しみ方

日本では元旦1月1日に年が明け、お正月の雰囲気も徐々に薄れてきた頃ではないでしょうか。ニューヨークなどではタイムズスクエアで花火が上がったり、日本では除夜の鐘をついたりと世界中でイベントが盛り沢山なお正月です。しかし、世界では1月1日だけがお正月というわけではありません。

有名なのは中国の春節ではないでしょうか。1月の下旬から2月上旬にかけて行われその期間は祝日として盛り上がりを見せます。実はタイにも中国の春節にあたる旧正月があります。タイの正月はソンクラーンと呼ばれ、ユニークな盛り上がりを見せます。今回はこのソンクラーンについて紹介していきます。

 

タイの旧正月はズブ濡れ

実はこのソンクラーンが行われるのは、4月の旧正月なんです。日本では1月に新年を祝い、4月になると新しい学期の始まりであったり、慌ただしい1年が始まろうという時期でもありますね。このソンクラーンというお祭りは、現在は水掛け祭りとして親しまれています。

ソンクラーンという言葉にはサンスクリット語で「移る」という意味があります。これは太陽がおひつじ座の軌道に移るという意味から来ており、太陽暦において新しい年の始まりとして祝っていました。この時に、年長の人やなんと仏像や仏塔にも水をかける事で過去の過ちを落とし、幸せを祈るというかとから、この水掛け祭りが始まりました。ここ最近では、その水掛けが転じて通行人同士で水を掛け合うようになり、バンコクのみならず各地でイベントが開かれるまでになりました。

 

今年は4月13日

 4月に行われるソンクラーンですが、今年は4月の13日から15日にかけて3日間お祭りが行われます。各地でユニークなイベントが行われますが、中でもタイの中心地のバンコクでは大規模なイベントが開かれています。バンコクの中でも、シーロム通りやカオサン通りでは街中で大規模な水の掛け合いが始まり、現地の人々や外国人観光客を混じえて大変な賑わい方をします。他にも、世界遺産で有名なアユタヤでは、なんと象と水の掛け合いをすることができます。また、寺院の境内ではお祭り騒ぎとは打って変わって托鉢や水で仏像を清めたりと、伝統にのっとった儀式を見ることもできます。

ソンクラーンの良いところは、なんと言っても、タイにおいての伝統的な仏教儀式でありながらも、その伝統を重んじつつ若者も賑やかに参加することができるように、様々な楽しみかたがあるということでしょう。日本では、中国の旧正月と比べると知名度はまだありませんが、是非日本とは異なった文化の正月を味わいにタイのソンクラーンに参加してみてはいかがでしょうか。